VALWAY定期コラムVol,1

SNSの無料データが事業拡大の要になる!?

「いま、何してる?」 SNSの声は全世界へ届く

ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなど、現代では様々なSNS(ソーシャル・ネットワーク)が多くの人たちに使用されています。これまで身の回りの人たちだけで共有されていた言葉や思想、画像や動画は、SNSを介することによって、世界中の人たちへ発信される情報となりました。何気ないそのデータが集団の目に触れることにより、すさまじいパワーで世の中へ拡散されることが毎日のように起こっています。
企業としてその大きな拡散力と膨大なデータを活用しない手はありません。これからサービスや商品をどんどん発信していきたい!という企業の担当者は一通りのSNSの特性だけでも理解していると良いでしょう。

個人だけではない!経営にSNSを活用する多くの企業

SNSも今や個人アカウント・企業アカウントなど、個人利用と法人利用で分かれており、企業によっては自社のホームページ上で一切ニュースのような時事発信をせずに、SNSのみを活用している企業もあります。そのほうが人目にも付きやすく、ホームページへの流入経路も確保でき、自社のホームページで発信を行うよりも大変効率が良いのです。
新商品の発表をまずはSNSで行い、ユーザーの反応を確認すると、販売店を気にするコメントやいいね!が多くみられます。その反応で大体のユーザー層を確認したり、その後の店舗への連携内容を練ることも出来ます。たしかに発信や確認、まめな更新には工数が割かれてしまうかもしれませんが、SNSは常に更新され続けるデータの宝庫でもあり、無料の広報チャネルでもあります。
このチャネルの活用方法によっては、自社の広報活動を大きく変えることが出来ます。

SNS?ホームページ?伸びないアクセス数の原因と【求めすぎ!問題】

よく耳にするのが、「ホームページを更新したけど、アクセスが増えない」や「リニューアル前後でアクセスの変化がない」という声です。
このような事態は大問題に見えて、実はあまり「問題」ではありません。
それというのも、ホームページ自体にはもともと大きな情報発信力がないので、アクセスに大きな変化がないのは当たり前のことなのです。WEB上にページを置くということは全世界の誰もがアクセスできる場所に情報を置くということなので、どんなホームページでもたまたま通りかかった誰かが、ちらりと覗くぐらいのことはあるかもしれません。
しかし、折角良いサービスや商品を自社ホームページで発信しても、自社のホームページ自体にユーザーを呼び込むような仕掛けがないと、発信した情報がサービスや商品を「必要としているひと」の目には触れません。
そこでようやく「必要としているひと」を呼び込むことに長けているSNSという無料の広報、集客チャネルの出番となります。SNSで発信できるデータの量には限りがある為、見てもらいたい商品・サービスの紹介画像・動画や詳細ページのリンクなどを記載して発信を行うことで、不特定多数な一般ユーザーへの周知と「必要としているひと」の集客がオートで行えます。各SNSの特性をうまく利用していきましょう。

このように、ホームページだけでも、SNSだけでも「必要としているひと」への情報の発信は行えません。そういったメディア毎の役割の違いを担当者が理解しないまま運営を行ってしまうと、折角費用と人を投じて制作したWEBページも本来の役割を十分に発揮できないまま、そこにあるだけになってしまいます。

SNSはトレンドデータの宝庫!事業拡大のヒントを無料のデータから見つけ出す

リアルタイムSNSの金字塔にTwitter社のWEBサービスである『 Twitter(ツイッター) 』があります。ツイッターはSNSの中でも最も流れが速く、最新の情報が毎秒単位で更新され続けます。ですので、トレンドをどのSNSよりも早くつかむことができ、また、そのトレンドの波を自分自身で作り出すことも当然できます。
「自社でツイッターをやるのはまだまだ先…」「自社アカウントを持っていないから…」と情報収集をしていなかった企業の方にこそ、1分で出来るので試してほしいことがあります。
それは最近よく耳にする『 エゴサーチ 』です。

企業にこそ取り組んでほしい!エゴサーチ1分チャレンジ

ツイッターに登録しなくても、ツイッターの中は見ることが出来ます。
下記方法でエゴサーチを試してみてください。
①『ツイッター』で検索をし、トップのリンクをクリックします。
②いまどうしてる?の下部、トップの隣のルーペマークをクリック
③検索ボックスに(株)を取った状態の社名、または商品、サービス名などで検索
④最後に検索カテゴリを『すべてのツイート』で選択

いかがでしたでしょうか。
もしかすると思っていたより、SNS内に自社に関するツイートがあったのではないでしょうか。
この方法だと、自社アカウントを持たなくとも気軽に自社に対するユーザーの反応を伺うことが出来ます。
以前、直接顧客との接点のないコンビニチェーンへ卸しをしているBtoBの食品製造企業様では驚きの事例がありました。直接顧客接点のない企業様でも、ツイッター内で探してみると
「あのお弁当美味しいと思ったら、やっぱり○○○○会社のだった!いつも季節限定出すから楽しみ!」
など、思わぬところで話題になっていたことがありました。
『情報収集』や『データ分析』と聞くとどうしても苦手に感じてしまう方がいることも確かですが、上記で述べたように、エゴサーチで自社に関するすべてのツイートを収集するのは難しい場合もあります。
SNS上のトレンドや話題に沿って、新プロジェクトや新商品開発を進めるとなった場合、その根拠となるデータを提示する必要がありますが、どのような会話の流れで自社の社名や商品が出たのか、一件ずつ見て回るのはどうしても手間がかかります。
そんな時は、各社が提供しているSNSのデータ収集サービスを活用してみてください。
価格帯も割と安価に設定されているところが多く、エゴサーチでは収集しきれないデータを収集できます。
レポート形式で納品してもらえるサービスも多いので、そのまま会議資料へ差込みが出来るのも、多忙な担当者には有難いサービスのひとつです。

【まとめ】

SNSや解析・分析・収集などと聞くと、なかなか取り組む勇気が湧きませんが、『SNSなんて自社に関係がない』ということは決してありません。
どのビジネスも「誰か」の為に成されるものでなければ、発展は望めません。しかし、その「誰か」は常に顧客として存在をし続けるわけではないことも確かです。時代の流れとともに移り変わる「誰か」を顧客としてキャッチし続けるには、その顧客となり得る「誰か」の声を確実にビジネスへ反映させることが必要です。
SNSほどトレンドに敏感で、新鮮なデータはどこのデータバンクも持ち合わせていません。それが開放されている今の状況を上手く利用し、是非永遠ではないSNSデータの無料開放をビジネスに有効活用してください。

⇒ 次回Vol.2へ続く...